こんにちは!
へるしいたけ自慢の「原木生しいたけ」。皆さんはもう召し上がりましたか?
当店では貴重な原木生しいたけを少しでもお買い得価格で皆様にお届けしたいので、一回当たり500g以上の大容量パックで販売しています。
でも、「一人暮らしだしそんなにあったら腐らせそう…。」というご不安の声もたまにいただきます。
…が、心配はご無用。当店の生しいたけはお届けしてから少なくとも1週間は全く品質が変わらないんです!
今回はその秘密を教えちゃいますよー。
秘密は当店だけの「原木生しいたけ専用袋」!
冷蔵庫で1週間以上品質が変わらない当店の原木生しいたけ。
その秘密はズバリ、当店だけの原木生しいたけ専用袋でお届けするから!
通常、生しいたけは非常に劣化しやすい食べ物です。私たちもかつては原木生しいたけの保存性問題には非常に頭を悩ましてきました。
原木生しいたけを含む青果物が劣化する大きな要因は呼吸です。青果物は流通時にも細胞が生きているため、呼吸によってだんだんとエネルギーを消費してしまうのです。そのため、鮮度の悪い青果物は見た目や味が良くないだけでなく、栄養分も減っています。
しいたけが劣化するのも同様の理由です。しかもしいたけは植物ではなく「菌類」というどちらかというと動物に近い生き物。このため呼吸量も多く、少し温度が高い所に置いておくと袋の中がしいたけの「吐いた息」で曇ってしまうほどです。
さらにこの時、袋の中の空気が悪くなるためしいたけは身を守ろうとして自身が持っている酸化酵素を働かせ、ヒダの部分が茶色く変色してしまいます。さらに劣化が進むと酸っぱいニオイが生じるため、お客様からは「しいたけが腐っている!」というお叱りの声も出てしまう始末…。
茶色く変色した生しいたけ。酸っぱい臭いがしなければ食べられますが、良い状態ではありません。
したがって、原木生しいたけをできるだけ長もちさせるには呼吸を何とか抑えなくてはなりません。かといって、完全に窒息させてしまうとしいたけの細胞が死んでしまい、著しい劣化を招きます。
そこで担当者が頭を悩ませながら様々な保存法を試していくうちにたどり着いたのが、「住友ベークライト」さんの「Pプラス」という袋でした。
「Pプラス」は袋の中に入る酸素の量をミクロサイズの穴によって調節することで、青果物の鮮度を最大限に保つ「MA包装」という技術が活用されています。
早速住友ベークライトさんにお声がけをし、様々な実証実験を繰り返しながら開発したのが、現在当店の生しいたけに使用している「原木生しいたけ専用Pプラス」なのです。
なお、この袋は私たちと、私たちが懇意にさせていただいている一部の生産者様だけが使用できる、非常に特別な袋となっております。
袋詰めにもひと工夫!
この「専用Pプラス」はもちろん素晴らしい効果を発揮したのですが、実はまだ課題が残っていました。
それは、原木生しいたけに含まれる水分です。
しいたけは水分が多い環境を好みます。と同時に水分を吸い込みやすい性質も持っており、空気中の湿気や朝露、雨粒などで濡れるとなかなか抜けません。そしてそのまま袋詰めされた場合、袋がしいたけの持つ水分で結露して腐敗しやすくなったり、水分に含まれる酸が引き金となってヒダが赤く変色してしまったりするリスクがあります。
水分を吸った生しいたけはかなり黒く見えます。
これもどう解決するか非常に悩ましい問題でした。何せ生産者様の育てる環境やその時々の気候によって水分が含まれる量は大きく変わりますが、かといって気候が良い時を待つと収穫に適した時期を逃してしまうリスクもあります。
こちらも研究を重ね、今ではどこの産地の生しいたけも適度に乾燥した状態でお届けできるようになりました。具体的な方法は…、スミマセン、企業秘密です…!
原木生しいたけを取り扱う業者や生産者様は全国に数多くありますが、ここまで鮮度や保存のことを考え抜いて流通させている会社はなかなかないだろうと自負しております。
生しいたけの上手な保存方法
ここからは、当店の原木生しいたけを少しでも長い期間おいしく食べていただくために大切なポイントを2つお伝えします!
① 使わない分はお届けした袋に戻して冷蔵庫へ!
使いきれない分の生しいたけは、ご家庭にある袋ではなくお届けしたPプラスに戻し、開け口は隙間なく閉めた状態にして冷蔵庫で保存してください。百均などで販売されている、食品袋用のクリップなどで閉めるのをお勧めします!
お届けしてから1週間程度は保存できます。
② 一週間を超えて保存したいときは冷凍!
それでも使いきれない生しいたけは冷凍保存がおすすめです!
袋から一旦出して、表面を拭いてから再び袋に入れ、密閉して冷凍してください。
冷凍状態だと1年以上保存できる上に旨味が出やすくなるので、プロの料理人さんの中にはわざわざ冷凍しいたけを好んで使用される方もいるくらいです。
ただし、解凍方法には注意が必要です。
というのも、常温でゆっくり解凍すると、酵素反応が起こり苦味・渋みが生じてしまいます。
流水で解凍し、表面に弾力が出たくらいで調理を開始するのがポイントです。 解凍の目安は水温20℃で1~2分、5℃で5分となります。
また、調理時はなるべく短時間で高温(70℃以上)となるように加熱することで、しっかりとした旨味を味わっていただけます。
最後に
いかがでしたでしょうか。旬の原木生しいたけは鮮度が命です。
しいたけのプロが鮮度のこともとことん突き詰めてお届けする当店自慢の原木生しいたけは、ご自宅用はもちろん贈答などにもおすすめです。
ぜひ一度お試しくださいね!