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植菌の研修会がありました。

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平成19年12月2日(日)、(財)日本きのこセンター菌蕈研究所にて
「原木しいたけ新規生産講座第7回研修会」が開催されました。
今回の内容は原木にしいたけの種菌を植菌しました。
前回の第6回ではチェーンソーで原木を伐採し、一部玉切りしました。
今回はその続きになる部分です。

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当日は鳥取県の東・中部と西部の2か所に分かれて同内容で研修が行われました。
ここには東・中部のメンバーが集まりました。一人10本の原木が割り当てられて開会です。
進行は伊井野主任技師です。


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原木は中径木のコナラ。鳥取では1m位の長さが一般的です。
北の寒い地方に行くと90㎝位になったり、九州では120㎝位と地方の気象環境で
長さが違う傾向があります。もちろん原木も違います。
最も適しているのはクヌギ、コナラ、ミズナラです。アベマキ、ナラガシワ、ノグルミ、
カシ類、シイ類、シデ類も利用できます。(カシ類、シデ類の常緑樹の伐採は1~2月の厳寒期です。)
原木調達で大切なことは、伐採時期とその後の水抜きです。
乾燥不十分な原木では、材表層の組織が生きており、しいたけ菌糸の成長が抑えられます。
逆に乾きすぎた原木では、種菌の活着や菌糸の成長が阻害されます。
好適な水分の目安は、原木重量が伐採直後から5~10%軽くなった状態です。


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植菌は2~3月が最もよい時期ですが、ソメイヨシノ(サクラ)が咲くころまでに終了したいものです。
植菌時期が遅れると、菌糸の成長、まん延も遅れるので、よいほだ木ができません。
平均気温が5℃以下になるまでに、しいたけ菌糸を原木に十分活着させることができれば、
11月下旬~12月上旬に植菌してもよく、そうすれば春の作業も緩和されます。
温暖な地方や適正温度が確保できるハウスでほだ木を管理する場合は1~2月に植菌しても
かまいません。早く植菌するほど「ほだ化」が速まり、しいたけの発生も多くなります。
写真は当組合の種菌「菌興115号」の駒菌です。1,000個入りで@2,835円くらいで販売されています。


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これが駒菌の写真です。鉄砲の弾みたいでしょう?
電気ドリルで駒菌の大きさに合った穴(キリは8mm)をあけて、
金づちで駒菌を樹皮面より出ないように打ち込みます。


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こちらはオガ菌(のこくず種菌)を駒形に培養した形成菌。(菌興115号)
形成菌の大きさに合った穴(キリは12.7mm)をあけて、
樹皮面と種菌のふた材(白い部分が発砲スチロールのふた)が同じ高さになる程度まで
指先で押し込みます。


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形成菌はシート状になっています。
1箱に22シート入っています。
1シートには460個入っています。
@29,400円くらいで販売されています。
シート売りされているところだと1シート@1,400円くらいで販売されています。


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これがしいたけ種菌用の穴をあける電気ドリル。
キリ先にガードがついていますが、これがストッパーとなって深さを一定にできます。
8mmも12.7mm付け替えて使用します。プロになると回転数までこだわります。
(メーカーや機種によって4,300~10,000回転といろいろあるそうです。)
8mmだと10,000回転、12.7mmだと6,000回転までがお勧めだそうです。


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これがキリ先です。
ストッパーから出ている長さは25~35mm。これが穴の深さになります。
生産者の皆さんがご高齢で穴が小さいと開けた穴が分かりづらいので
最近では8mmのキリに「マークキリ」といってキリ自体にストッパー部分を作り、
穴の深さが調節できると同時にストッパー部分が樹皮に当たるため、
穴の円周に白くマークできる商品も販売しています。
以前からストッパー付きのキリはありましたが、マークキリとは違い、
きれいにマークできません。   「マークキリ」ぜひお試しください。


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これは駒菌を植えたところです。
表面にご注目。面になってるでしょう?


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こちらは形成菌。
指先で植えるので押しこみがちです。
押し込んでしまうときのこが発砲栓を押し上げることができない等の弊害が出ます。


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実際にドリルで穴あけ中です。
初めてドリルを扱う方もいらっしゃいました。
植え穴の数は直径10㎝、長さ1m程度の原木なら1本当たり25個前後が一般的で、
原木の太さに応じて数を増減させます。
植菌が4月以降になった場合にはやや多めにするとよいでしょう。


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しいたけ菌糸は原木の横方向よりも縦方向によく伸びるので、
植え穴の間隔は縦方向に20~25㎝と長く、横方向を4~5㎝と短くし、
千鳥状に配列します(写真参照)。


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みなさん黙々と植菌中です。
新規参入者とはいえ、すでに栽培を始めている方から今回が初めての方まで
様々ですので作業の進め方にも違いが分かります。


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形成菌は発砲栓が白いのと、駒菌に比べて穴が大きいので比較的植菌しやすいです。
もちろん植え残しも少なくなります。
穴を開けたまま植え残してしまうと、その穴から雑菌が発生してしいたけ菌を脅かしてしまいます。植菌後は必ず植え残しがないかどうか確認しましょう。


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最後にほだ木の組み方をいくつか試してこの研修を終わりました。
この日植菌したほだ木は、参加者全員がトラックや乗用車のトランクに入れるなど
して持ち帰られました。早ければ来年の秋に発生するでしょう。

植菌したほだ木は菌糸の活着をはかるために棒積み(横積み)、
または束立て(縦積み)で仮伏せをします。
(仮伏せ:植菌後、菌糸の活着・成長を促す一時的な処置で、ほだ木を枝葉、
こも、かや、遮光ネット、ビニールシートなどで覆います。)


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駒菌を植菌したほだ木では駒頭が白く発菌したころ、形成菌やオガ菌を植え付けた
ほだ木では木口に菌糸紋が形成されたころを目安にして伏せ込みに入ります。
(伏せ込み:ほだ木にきのこ菌糸をまん延させるため、林内や人工庇陰下に組む操作。
裸地では笠木を用いて庇陰とします。)

伏せ込み場に望ましい環境は、春から秋までほだ木に直射日光が当たらず、
十分雨が当たり、かつ通風がよく、排水のよいところです。
9月ごろほだ木の天地返し(ほだ木の上下を反転する操作)や積み替えを行い、
菌糸を均一に成長させます。菌糸が順調に成長すると、菌糸によって材が腐朽され、
ほだ木が軽くなります。駒菌を植菌したほだ木では、重量が植菌したときより30%程度
軽くなれば、きのこが発生できる状態になったと判断できます。
このような状態になるまでの期間は、生しいたけ栽培用品種で1~1.5年、
乾しいたけ栽培用品種で1.5~2年かかります。


ということで「原木しいたけ新規生産講座第7回研修会」と植菌について紹介しました。
ご家庭用でも向かってみてはいかがでしょうか?ホームセンターに行けば
種菌も原木も売ってますよね。(注:ホームセンターでは菌興号は売っていませんので
お近くのJAや森林組合でお求めください。)ただ、マンションのベランダやコンクリートや
アスファルトの上などではしいたけを栽培できませんのでご注意ください。
私の知人に「日陰なので物置にいれておいたんだけど生えません。」という方がいました。
きのこは生き物です。この方法がなぜ間違いであるのかは皆さん解りますよね?
次回の研修会では「収穫・乾燥実習」を予定しています。
ブログでのご紹介は2月になります。お楽しみに!

投稿日時07,12,19 | コメント (0) | トラックバック (0)

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